Scene

卒塾後の活躍シーン

卒塾生たちは、独立診断士として多方面で活躍しています。
支援機関の専門家、セミナー講師、中小企業の顧問など、
本塾のOB・OGの活躍シーンの一部をご紹介いたします。

支援機関の専門家として

卒塾生の多くが、商工会議所・商工会や東京都中小企業振興公社などの支援機関の派遣専門家として活躍しています。また、自身の強みや専門性の高さを生かして、支援機関の窓口相談員を務める卒塾生も少なくありません。本塾ではコンセプトのひとつに「支援機関で活躍できる即戦力の輩出」を掲げており、支援機関の現場で求められる知識や作法を伝授しています。それぞれの支援機関で「東京プロコン塾」の名が広く知られているなど、一定の評価をいただいております。

  • 支援の基盤はショートスピーチ

    近藤 栄一
    (10期卒塾生)

    支援機関では、経営相談や専門家派遣、セミナー講師などを担当させていただいています。そのうち、担当する経営相談では、様々な相談事項に対し45分以内で適切な助言を行うことが求められます。従って、担当分野について予め整理しておく必要がありますが、私はセミナーや専門家派遣で用いたプレゼン資料をベースに簡潔に説明できるようにしています。

    東京プロコン塾のカリキュラムで特徴的な「ショートスピーチ(コンテンツ発表)」は、セミナー講師の演習を想定し各自5回行います。言い換えれば、自らの専門である5分野に関して短時間で分かりやすく説明・助言する訓練となっており、セミナーコンテンツの作成のみならず、相談者への説明など幅広く役立っています。

  • 中小企業の再生支援に奔走

    水口 健
    (15期卒塾生)

    東京都よろず支援拠点や東京商工会議所BSD東京セントラルでコーディネーターを担当するほか、支援機関の専門家派遣などでも中小企業の支援にあたっています。百貨店出身(食品売り場・外商)の強みを活かしたバイヤーとの交渉方法や営業手法、展示会の活用方法、新商品開発・販売方法などの助言や、行政書士の資格を活かした創業支援などを行っています。支援機関の仕事には書類作成がつきものですが、プロコン塾での学びがおおいに役立っています。

    ゼロゼロ融資の返済が始まり、中小企業診断士の役割はますます高まります。新型コロナの影響を受けた中小企業はまだまだ苦しい業況が続いているので、今後は中小企業の再生支援にも力を入れていきたいと考えています。

セミナー講師として

東京プロコン塾での1年間で、塾生は合計5つのセミナーコンテンツを作成します。また、2か月に1回登壇するミニプレゼンやプレゼンテーションの技法を学ぶ講義を通じて、講師としての話術も養えます。つまり、セミナー講師として一定のスキルと複数のコンテンツを備えた状態で卒塾を迎えることになります。OBOGには、卒塾直後からセミナーの案件を獲得し、高い評価を得て、あっという間に人気セミナー講師になるケースも少なくないようです。

  • セミナーを支援案件獲得の場に

    三枝 元
    (10期卒塾生)

    企業支援の傍ら、支援機関や診断士団体、民間研修機関主催の研修・セミナーで講演を行っています。主なテーマは事業創造、組織活性化、マーケティング関連です。診断士として活躍の場を増やすためには、①診断士としての一般的な分野(事業計画策定、創業支援、補助金支援など)、②ご自身のこれまでの経歴による専門分野のほかに、もう1つ専門分野があるとよいと感じています。

    東京プロコン塾では、自身で研修を企画し知識をまとめて発表する場が5回あり、専門分野を増やす機会として大変役に立ちました。セミナー講師の募集はよくあるのですが、これからも自身の新たな知識の習得の機会として、支援案件獲得の場として、積極的に引き受けていきたいと思います。

  • 人とのつながりに感謝

    高本 奈緒美
    (12期卒塾生)

    東京商工会議所、渋谷区創業セミナー、川崎女性起業プラン作成講座等でセミナー講師の仕事をいただいています。中小企業診断士の資格取得後は、早く診断士として活動したく東京プロコン塾に入塾しました。入塾時は、同期メンバーの経歴に圧倒されましたが、自分の強みを見つめ直すいい機会となりました。

    プロコン塾のカリキュラムであるコンテンツ発表では、自分の得意分野を、いかにポイントを絞ってわかりやすく伝えるかというトレーニングになり、セミナーに関わらずコンサルティングの場面でも役立っています。独立直後は仕事獲得に不安な面もありましたが、結局、今の仕事は人とのつながりによるもので、東京プロコン塾のネットワークに感謝しています。

中小企業のパートナーとして

中小企業と顧問契約を結んだり、社外取締役として招聘されたりする卒塾生も多くいます。独立診断士にとって「顧問契約の獲得」はひとつのステータスといっても過言ではないでしょう。本塾では「自走できるコンサルタントの育成」をコンセプトのひとつに掲げています。本塾で1年間真剣に学ぶことで、顧問契約を勝ち取る診断士に欠かせないスキルが身につくはずです。また、本塾のOBOGとの“タテのつながり”がきっかけで顧問契約の獲得に至る例も複数あります。

  • 店舗ビジネスを多面的にサポート

    高木 悠
    (6期卒塾生)

    株式会社
    常進パートナーズ

    代表取締役

    卒塾1年後の2014年に独立をしました。現在は、主に飲食店、美容院、整体院等の店舗ビジネスを営む企業に対して、人材採用・育成・定着化、FC展開、独立支援制度構築などのサポートを行っています。契約しているクライアント数は時期にもよりますが、おおよそ15~20社程度です。

    東京プロコン塾では、自分の専門分野を深堀したセミナーコンテンツを開発しますが、そのことで自身の強みを認識でき、今の専門分野につながっています。また、その時にできた人間関係も大切な資産です。初心を忘れず、今後もより多くの企業のお役に立てるよう取り組んでいく所存です。

  • 社外取締役として事業拡大を支援

    島岡達郎
    (15期卒塾生)

    私は現在、大手企業の子会社の社外取締役を務めています。経緯としては、大手企業内で新規事業の公募があり、そのコンペ用の事業計画の策定を支援し、事業化に至ったことがきっかけでした。取締役就任後は、定期的に役員会に参加しながら事業拡大のための助言を行っています。

    いま振り返ると、東京プロコン塾で学び、身につけたスキルがあったからこそコンペを勝ち抜き、事業化できるだけの計画策定の支援ができたのだと感じています。また、本塾のOBOGには、企業と顧問契約を結ばれている人も多く、そういった方々から「顧問」としての心構えなどを聞いていたことも貴重な経験だったと思います。

  • 卒塾直後に顧問契約を獲得

    楠木 一央
    (16期卒塾生)

    私が東京プロコン塾に入塾したとき、既に独立2年目でした。独立後1年間もありがたいことに色々とお仕事をいただけてはいましたが、本当の意味で中小企業診断士として企業の力になれているかは自信が持てずにいました。

    そんな私にとって、東京プロコン塾での1年間は、診断士としての基礎力と自信をつけることができた機会となりました。卒塾後は、プロコン塾OBの紹介もあり、顧問契約をいただける企業もできました。毎月のご支援では、社長に1か月の進捗や今後の計画をお話しいただき、私はその話に「順調ですね!」「私も社長の意見に賛成です」などと合いの手を入れ、社長が自信をもって正しい方向に事業を進められるよう後押しをしています。ときには、見直しを求めることもあります。そのような助言はなかなか勇気のいるものですが、東京プロコン塾の1年間があったからこそ自信と信念をもって、助言ができていると感じています。